青いセーターの秘密

30代後半Wさんのコラム

我が家は、とても貧乏でした。4畳半一間に両親、兄、私の4人で住んでいました。

 

もちろん小遣いも少なかったので、新しい漫画も買えません。だから、よく古本屋に行っては発売から1ヶ月遅れの漫画を1冊10円で買って読んだりしていました。友達が凄くうらやましかったのを覚えています。当然、兄の小遣いも少なかったと思います。

 

そんな家庭でしたから、母はいつも冬には同じ青いセーターを着ていました。でも、母は年々太っていき、セーターが見た目にも小さくなってキツそうになっていました。ただ、それでもやっぱりそのセーターを着ていました。

 

いくら家計が苦しいとは言え、あまりにも不思議で、ある日母に聞いたのです。どうして、そのセーターをずっと着ているのかと。それで謎が解けました。

 

それは兄が小学生の頃、少ない小遣いをせっせと貯めて贈ってくれた母の日のプレゼントだったのです。嬉しくて嬉しくて、冬が来るたびに、この青いセーターを着るのが楽しみなのと教えてくれました。

 

そんな思いが詰まったセーターだったのか…。なんだか、兄に負けたような気がしました。ちょっとグッと来ましたけどね。

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